2013年06月18日

自己肯定力


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乙武さんの本「自分を愛する力」を読みました。乙武さんはスポーツライターになられ、学校の教師も経験され、いまでは東京都の教育委員をされています。

教師として仕事をされる中で、日本の学校の現実の中で何が抜けていて、何がもっと必要なのかを涙がチョチョぎれるストーリーも踏まえて語られています。

自分がもっとも印象に残った言葉は

自己肯定感。本の中でこう説明されています。

なぜ僕は生まれつき手足がないという障害を「受けいれ」「苦しむことなく」、ここまで人生を歩んでくることができたのか。僕なりに考えてみると、自己肯定感≠ニいう言葉にたどりついた。自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と、自分自身のことを認める気持ち。この自分を愛する力≠ェ、何より、僕自身の人生の支えとなってきたように思うのだ。

自分のことを認める気持ち、自分を愛する力、、もし家庭でこの気持ちや力を養えないならば、学校がなんとしてもその役割を果たすべきでしょう。

子供を育てながら、子供の自己肯定感を養うには試行錯誤しています。
  • まず大事なのは自分が自己肯定感をもつ人間の見本になる。子供はやっぱり親のコピーになる部分が大きい。
  • なに達成したら(doing)、なにかを得たら(having)、褒めたりするのではなく、そこにいてくれることに(being)感謝する。(よく失敗します、、)
  • 間違いは認めても、自己を否定するような言葉はお互いに一切使わない。(難しい、、)

どう思われますか?

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2013年04月01日

呼吸じゃない、心のふるえる瞬間を人生と呼ぶ

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伝え方が9割 佐々木圭一著 コミュニケーションに関してとても力強い本を読ませていただきました。 言葉はつくるもの、どう作られるかで心に残るのか忘れ去られてしまうのか決まってしまいます。

今まで読んだコミュニケーションに関する本の中で、最も素晴らしいもの3冊を選べと言われたら佐々木さんの本を選びます。

強い言葉をつくる5つの技術というのがありましたが、その中で一番使いたいと思ったのが「ギャップ法」。
(例は本より引用です。)

考えるな、感じろ   ブルース・リー 
死ぬことに意味を持つな。生きるんだ! 3年B組金八先生
ちっちゃな本が、でかいこと言うじゃないか。講談社文庫の広告
事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きてるんだ!! 踊る大捜査線
これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。オバマ大統領

いいたいことは後の部分なのですが、そこにあえて「逆のこと・違うこと」を置き、言葉に大きなパワーを出します。


そして、その佐々木さんがギャップ法の素晴らしい例として引用されているのが以下です。

この時代に生きる 私たちの矛盾  ジョージ・カーリン (米コメディアン)
The Paradox of Our Time
http://www.truthorfiction.com/rumors/c/carlin.htm#.UUZkiVspwiA (英語はこちら)


ビルは高くなったが 人の気は短くなり
高速道路は広くなったが 視野は狭くなり
お金を使ってはいるが 得るものは少なく
沢山物を買っているが 楽しみは少なくなっている
家は大きくなったが 家庭は小さくなり
より便利になったが 時間は前よりもない
沢山の学位を持っても センスはなく
知識は増えたが 決断することは少ない
専門家は大勢いるが 問題は増えている
薬も増えたが 健康状態は悪くなっている

飲み過ぎ吸い過ぎ浪費し 笑うことは少なく
猛スピードで運転し すぐ怒り 夜更かしをし過ぎて 起きた時は疲れすぎている
読むことは稀で テレビは長く見るが 祈ることはとても稀である
持ち物は増えているが 自分の価値は下がっている
喋りすぎるが 愛することは稀であるどころか憎むことが多すぎる

生計の立て方は学んだが 人生を学んではいない
長生きするようになったが 長らく今を生きていない
月まで行き来できるのに 近所同士の争いは絶えない
世界は支配したが 内世界はどうなるのか
前より大きい規模のことはなしえたが より良いことはなしえていない

空気を浄化し 魂を汚し
原子核を分裂させられるが 偏見は取り去ることができない
急ぐことは学んだが 待つことは覚えず
計画は増えたが 成し遂げられていない
たくさん書いているが 学びはせず
情報を手に入れ 多くのコンピューターを用意しているのに
コミュニケーションはどんどん減っている
ファースト・フードで消化は遅く
身体は大きいが 人格は小さく
利益に没頭し 人間関係は軽薄になっている
世界平和の時代と言われるのに 家族の争いは絶えず
レジャーは増えても 楽しみは少なく
たくさんの食べ物に恵まれても 栄養は少ない
夫婦でかせいでも 離婚も増え
家は良くなったが 家庭は壊れている

忘れないでほしい 愛するものと過ごす時間を
それは永遠には続かないのだ
忘れないでほしい すぐそばにいる人を抱きしめることを
あなたが与えることができるこの唯一の宝物には1円もかからない
忘れないでほしい あなたのパートナーや愛する者に「愛している」
と言うことを 心を込めて

あなたの心からのキスと抱擁は傷をいやしてくれるだろう
忘れないでほしい もう会えないかもしれない人の手を握り
その時間を慈しむことを

愛し 話し あなたの心の中にあるかけがえなのない思いを分かち合おう
人生はどれだけ呼吸をし続けるかで決まるのではない
どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ


---------------

ギャップ法を意識して読みました、そしてその内容に心打たれました。
呼吸じゃない、心のふるえる瞬間を人生と呼ぶのですね。

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2013年03月12日

IQ ,EQ、そしてCQ(Creative Intelligence)


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IQ(Intelligence Quotiet)、EQ(Emotional Intelligence Quotient)、CQ(Creative Intelligence Quatient)の3つがバランスよく高いことがこれから望ましいですね。

Creative Intelligenceというタイトルの本が出版されました。タイトルを見て買ってしまいました。
読んでから内容の記事をかけい!というお声が聞こえてきそうです、、。


サブタイトルがとてもいいです。

Harnessing the Power to Create, Connect, and Inspireとあります。これがCreative Intelligenceの著者による定義なのでしょう。 創り出し、つなげ、鼓舞する力です。

Kindle(iPad mini上の米アマゾン)をみると買ってから読んでない本が10冊ぐらいありました。
「朝1冊読んでブログ投稿」してみようと思います。どうぞ暖かくお見守りください、、。



また、ダニエル・ピンクもブログにてこの本を紹介されています。
http://www.danpink.com/2013/03/be-mindful-meaningful-and-masterly-3-questions-for-bruce-nussbaum?fb_action_ids=10151448318184016&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582


日本のキンドルでも購入可能です。



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2012年11月19日

Reverse Innovation and Education


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「リバースイノベーション」読みました。今後の世界の流れに関してとても示唆に富んだ本でした。産業だけでなく、教育や保健のようなサービス業に関してもです。

先進国で作られた製品の性能を落して、値段も控えめにした製品が途上国で売れる市場はとても小さい。
性能は先進国のものの50%で価格は15%、こういった製品やサービスが途上国で開発され、途上国の市場を席巻する。
そられが先進国でのマーケットにもすごい勢いで参入する。

性能50%価格15%のものをつくるためには、高価な既存品からスタートするのは無理、設計変更を一からやり直す必要がある。

OLPCの例も挙げられています。途上国の子供にラップトップを!というプロジェクトでした。ラップトップを175ドルで販売、実はその技術や設計がいまから5〜6年前のネットブック・ブームを産んだと本は説明しています。

また、アメリカでの開胸手術は2万ドル、インドのナーラーヤナ病院では2000ドルだそうです。それでいて、インドの病院のほうが純利益は上で、しかも死亡率が低いのです。インドのこの病院では手術のプロセスのイノベーションを行ったのです。

自分達に身近な例を考えてみれば、ホンダがインドで電気自動車を20万円で開発・販売、それを日本や他の国で売り出すようなことです。

質にこだわる日本人だとしても、これから貧富の差がもっと広まっていくとしたら20万円EVを買う層も巨大になっても全く不思議ではありません。

そして、これは教育でも大きく起こりえるイノベーションです。巨大な中間・貧困層をもつインド、20ドルのタブレット、数ドルでのインターネットコネクション、教育プログラムが次々に開発されています。先日もこんな会議がインドで開かれています。

eINDIA Education Summit 2012
http://eindia.eletsonline.com/2012/education/

この会議のスケジュールやタイトルをみると外の人材に頼らず、自国の人材や企業が多く、勢いを感じます。
とても安価で優れた教育プログラムやシステムが日本などに導入されていくことも大いに可能だと思います。

「リバース・イノベーション」どの業界の方にもお薦めの一冊です。



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2012年09月19日

おもしろそう!

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面白そうなのがでていますね。Facebookで友人から教えてもらいました。Barefoot Collegeがでてくるところ、すごい!

ご参考まで!


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2012年08月16日

挑戦する脳


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私の見立てでは、日本の不調は、たった一つの理由に基づいている。

すなわちそれは、「偶有性忌避症候群」である。この症候群は、もはや日本の風土病とでも言うべきもので、社会のあらゆる場所に蔓延し、人々の思考力を低下させている。

何か起こるかわからないという「偶有性」の状況。「偶有性」は、生命そのものの本質であり、環境との相互作用において、私たちの脳を育む大切な要素である。

その大切な「偶有性」から目を逸らし、そこから逃走してしまうことで、日本人の脳は成長の機会を奪われている。

人生には、最初から決まった正解などない。なのに、あたかも正解があるかのような思い込みをして、自分白身がその狭い「フェアウェイ」を通ろうとするだけでなく、他人にも、同じ道を通ることを求め、強制する。それは「挑戦する」という脳の本質からかけ離れている。

(中略)

本来、人間の脳の最もすぐれた能力は、何か起こるかわからないという生の偶有性に適し、そこから学ぶことである。予想できることばかりではなく、思いもかけぬことがあからこそ、脳は学習することができる。

予想できることとできないことが入り混じっている状態は、いわば、学習し「挑戦する脳」にとっての「空気」のようなものである。

日本の教育現場は、行き過ぎた標準化、管理によってこの大切な「空気」を奪い、脳を「窒息」させて、その成長する力を奪ってしまっている。


挑戦する脳 茂木健一郎 より

テストには答えがあって、そこにたどり着くことが大事ですが、偶有性に満ち満ちた人生では答えを自分でつくらなくてはなりません。

標準化に必要以上にこだわるのはなんでも公平であるべきという意識の現れでしょう。脳を窒息させているのは日本だけでなく、残念ながら多くの国で起こっていることです。これから伸びていく途上国が従来の教育のこの局面を追う必要はないと考えています。

偶有性は直視すべき世界・社会の現実で、その現実と向き合い、答えの探求を促進する教育が今後より望まれます。

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2012年07月11日

自己革新


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堕落を招く要因は強力で、あらゆる人に例外なく当てはまる。堕落を迎え撃つことはできるが、消し去ってしまうことはできない。

富や権力や地位といった名誉や、その他あらゆる世間的な保証をもってしても、避けることはできない。実際、堕落というものは、世間的な保証が最も保たれているように思えるところにこそ、最も早く広がる、と言いたくもなる。
              
変化を受け入れる人々にとって、終わりのない学習やチャレンジは、生き残り、考え、目を見開き、備えるための手段である。

人生というものは、列車で旅するようにはいかない。目的地を選び、切符を買い、座席に座って居眠りをしていればよいというわけにはいかないのだ。

人生はオートバイで旅するようなものだ。シートにまたがり、でこぼこ道に絶えずバランスをとりながら、進むべき道を考えつつ進むのである。簡単ではない。ときには苦痛ですらある。 しかし、人生を寝て過ごすよりは、ずっとましだ。(P16)

革新(自己)を成し遂げることができるのは、その可能性を信じている者だけである。これは個人の革新についても、社会の革新についても言えることだ。どんな時代にも、革新のプロセスを妨害したり、少なくともひどく遅らせたりするような態度を未来に対してとっていた人々や社会があった。

未来を志向する社会(または個人)と、過去にこだわる社会(または個人)との間には、わかりやすい違いがある。前者は前向きで常に未来のことを念頭に置いているが、後者は過去にとらわれていて古いものにしか興味を持たない。前者は自分たちが何になりつつあるかを強く意識しているのに対し、後者は自分たちが過去に何であったかを強く意識している。

前者は毎日経験することの目新しさに心を奪われるが、後者は何もかも見てしまったと感じている。

継続的に革新できる社会は、未来に目を向けているだけでなく、未来に対してある確信を持っている。これは、盲目的な楽観主義が優勢であると言っているのではない。単に希望が持てなければ革新は起こせないと言っているのだ。(p206 中略あり)

--------------------

自己革新(Self-Renewal) はジョン・W・ガードナー氏(1912-2002)によって1963年に書かれた本です。その後、何度も改訂され、日本でも最初の訳本がでたのは1965年です。

堕落を迎え撃つことはできるが、消し去ってしまうことはできない。つねに自分の中の堕落と向き合わないと、あっという間にゾンビになります。ゾンビは周りのゾンビと仲良く、ゾンビでない人を潰していきます。

恐ろしいのは自分がゾンビになったことに気づくことが難しいところです。

列車に乗って文句をいいながら、寝ていればいい時代は残念ながら終わってしまいました。寝て起きたら、どこか知らない駅のベンチにいるはずです。

自分の中の希望と社会への希望を保持すること、、とても重要なのですね。

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2012年05月09日

e-book nation?


なんか面白い統計です。iPadではibookやkindleも読めるのでE-bookとしてはしばらくiPadが一人勝ちしそうです。

最近とても気に入っている機能はメールで受け取ったPDF添付を自分のkindleのメールアカウントに送っておくと、iPadのkindle上ですぐ読めるところです。読みたいと思うような資料はメール転送しています。

E-bookをもつ41%の人が以前よりものを読むようになったと答えています。これは個人的には面白い結果です。

印刷された本との比較で、友人とのシェアが簡単であること、こどもに読み聞かせやすいという点で印刷本が好まれています。

E-book Nation
Brought to you by: OnlineUniversities.com


ご参考まで、、




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2012年04月19日

元気よく、いいことを、ガツンとやろう


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本日のブログタイトルですが、ガイ・カワサキさんの本「人を魅了する」の最後に書いてありました。

この本に魅了されました。この本は自己啓発書でもありますが、プレゼン・情報収集・発信スキルも沢山紹介されています。
仕事やプライベートを含め周りの人、またITを使って世界中の人に「ワオ!」と言わせるかのハウツー本です。
アマゾンで2011年のベストブックに選ばれているそうです。

カワサキさんは元アップルのチームエバンジェリスト(技術伝道者?)で、スティーブジョブスとも長く仕事をしています。

カワサキさんは80年代前半にマッキントッシュに魅了されてから25年以上、人魅了する方法について熱心に考えつづけてきた、そうです。

魅了とは「商品、サービス、組織、またはアイデアで人を喜ばせるプロセス」
そして魅了された人々は自発的、長期的にサポートしてくれるようになる。
「魅了」 それは、するほうにも、されるほうにも利益をもたらすのだ。
(本より引用)

業績のいい会社がどう顧客を魅了しているか、
バイラルビデオの秘密、
影響力の強い人・魅了する人の性格、行い、態度、
新しいITのネタ、優良サイト、
上手いツイッター、facebook、Youtubeの使い方、

本当に「魅了」に関して盛りだくさんの本です。

ITネタで感動したのは、「スタンブルアポン」というSNSのようなとにかく自分が興味がある分野の最新のサイトやニュースをランダムに紹介してくれるサイトです。http://www.stumbleupon.com/home 

これはすごいです。出てくるサイト全部このブログで紹介したくなるようなものばかりでした。

本の最後の言葉、スカッとしました。

高いレベルの教育・学習・成長がまさに「魅了」だと思いました。
魅了する製品・デザインに触れるとき、自分達は大きく学びます。
魅了する人に会い、話したり、仕事をしたりすると自分の人生での大きな成長・財産になります。

人を魅了できる人が最高の先生なのだと思います。


本日もブログをお読みいただきありがとうございます。










ラベル:Enchantment
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2012年04月16日

あなた自身よりあなたのことを知るシステム


昨日、価格コムでキャノンのデジカメを見ました。グーグルを使ってその製品を検索しました。キャノンのサイトで見たかったからです。

今朝、ネットをしているとタイの通販会社の宣伝の写真は自分が昨日みていたデジカメの写真でした。

グーグルニュースでみるタイの記事はいつの間にか自分がいつも行くサイトの記事ばっかりになりました。

facebookに沢山の知り合いがいたとしても、いつもみるのは50人ぐらいのような気がします。もちろん、500人のうちfacebookでアクティブな人は半分もいないだろうと思いますが、、

「閉じこもるインターネット」The Fliter Bubble: What the Internet Is Hinding from You, Eli Pariser(イーライ・パリサー) 著 かなりパンチのある本でした。ネットを使う人すべての人が知っておくべき内容だとも思います。

2009年にグーグルが検索をPersonalize(個人化)し始めました。これはすごい機能で自分が知りたいと思う情報をグーグルが機械的にリストしてくれるのです。

このサービスは色々な企業で行われています。アマゾン、Youtube、Apple、Yahoo、新聞社、そして各々の組織で各ユーザーに対する情報が蓄積されていてどう使用されているかは基本的に企業秘密です。本の中では日本の企業に関して触れられていませんが、同じことが起きていると思って間違いはないと思います。

1日8時間オンラインにいれば、それだけ自分の情報をシステムに組み込んでいます。何をクリックするのか、検索するのか、どのサイトにどのくらいいたか、誰のメールに早く反応したのか、どこにいるのか、何をしているか、どんな癖があるのか、

「無償サービスには個人情報という対価を払っているのです、、グーグルもfacebookもそれを上手にお金に換えています。」本文より引用

実は自分より自分のことを知っているシステムがいつの間にか出来上がっているのです。イーライはグーグルやfacebookはその影響に関して無頓着だといいます。これらの個人に関する情報・システムがいつどう使われるのか、、、、

この情報を好みに合わせて見せたり、見せなかったりすることをイーライは「Filter Bubble」と呼び、「これを放任してしまうと、自分達は自らの考えで自分の洗脳し、なじみのあるものばかりを欲しがるようになる。暗い未知の領域にひそむ危険のことなどを忘れてします。」

訳者の井口耕二さんの言葉を借りると「思わぬものとの出会いがなくなり、成長や革新のチャンスが失われる。」

マスメディアや政治からの情報に対する権力(フィルター)が弱まり、人と人が繋がっていくことに興奮していた自分達ですが、それほど理想的に物事は進みません。自分達は新たに便利ですが恐ろしいフィルターを自ら作っているのです。

イーライはフィルターを普通の人に見えるようにすることを企業に提唱しています。また、個々人はこのフィルターの存在を熟知する必要があります。彼は本の最後をこう締めています。

「誰とでもつながれる世界、ユーザーがコントロールできる世界というインターネットのヴィジョンを守る、、それこそ、いま、我々がなすべきことだと思う」

TEDでの彼のスピーチを是非見てみてください。長くありません。

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