
国連の仕事で大事な仕事の一つはこれです。お金集め。各国政府からの国連へ分担金をいただき、それが本部から国事務所に送られてきます。これは国事務所の全事業費の約10%から30%です。この数字は各国連組織、国事務所によって異なります。
では、ほかの70%から90%はどうするのか? 資金集めに西へ東へ走ることになります。国事務所の所長の仕事はこれで大忙しです。現地の大使館を尋ねたり、ドナーとなりえる組織と頻繁に連絡をとりあいます。
このところ民間・財団の資金も入ってきていますが、まだまだ政府(その国民)からいただいているのがほとんどです。
厚さ勝負でなく、こんなのをいくつか用意するといいと思います。

1ページプロポーザル(企画書)では8つの要素が大事だそうです。以下、上記の本からの引用(中略含む)です。この本にはサンプルがたくさんついています。英語環境でお仕事されている型はオリジナルの本 THE ONE-PAGE PROPOSALを購入されるのがいいと思います。
1 タイトル
1ページ企画書がもっと長いビジネスプランをインパクトや明瞭性、意図を薄めることなく紙一枚に圧縮したものだとすれば、タイトルはIページ企画書をワンフレーズに圧縮したものだ。
2 サブタイトル
タイトルのすぐ下に書く。タイトルの言葉を受けて、そこに色彩を加え、情報や説明を補足する。
3 目的
「企画意図」と言い換えてもいい。その企画がなにを目指しているのかを簡潔に説明する。
4 サブ目的
どんなプロジェクトでも、目的は一つだけではないだろう。副次的な目的は、それ単独で企画を動かす力はなくても、中心的な目的を補完し、企画のメリットを大きくすることにより、企画書の説得力を高める効果がある。
5 理由
ここで、あなたの企画を売り込む。一個二個の短いパラグラフで、そのプロジェクトを推進すべき理由とそれが実行可能である理由をすべて語る。リサーチによって人手した具体的な情報の多くは、ここに書き込む。読み手の疑問を先取りして、企画の妥当性を主張しなくてはならない。
6 予算
コストや売り上げ予測などの数字を扱う項目だ。企画を実現するために必要なそれ以外の経済的な資源についても、ここで説明する。
7 現状
いまの状況はどうなっているのか? これまでになにがおこなわれたのか?・ 企画のどの要素がすでに実現しているのか?・ 誰に話がもっていかれているのか?・ すでに合意に達したものはあるのか? これらの疑問に前もって答えるのがこの項目の目的だ。
8 要望
「それで、どうしてほしいの?・」という読み手の問いに答えるのがこの項目だ。1ページ企画書でこれまで書いてきたことはすべて、このワンセンテンスの準備だと言ってもいい。
順序を変えることなかれ
それぞれのパートは、階段のステップのようなもの。読み手はそれを一段一段上って、あなたの企画に対する知識と関心を高めていく。この順序を壊すと、企画書は説得力を失ってしまう。
参考サイト・動画
いつもお読みいただきありがとうございます。