2011年08月16日

Growing People's Will


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日本は残暑が厳しいようですね。かっちょいいTシャツを着て、スポーツをして、途上国の子どもの学費支援するのはいかがでしょうか!

Growing People's WillというNGOがあります。いろいろな国の言葉の「ありがとう」をTシャツにプリントして、販売しています。http://www.gpw39.org/

スタッフは自分も含め全員ボランティア、各国に散らばっていて週末等に活動しています。協力隊OBがメインです。

Tシャツの値段は1600円~2000円(税金・送料込)、そのうちの450円がフィリピン、ミヤンマー、パキスタンの子どもの学費になります。http://www.gpw39.org/students.html

上の3枚は新作でサックスブルーとネイビーはドライシャツ、もう一枚はラグランです。いろいろな色のTシャツがあり、子どもサイズも沢山あります。http://www.gpw39.org/thanks.html

子供たちがカラフルで大きなロゴのTシャツを着るととてもかわいいです。是非、サイトを見てみてください。
また、楽天にてもご購入可能です。



本日もブログにアクセスいただきありがとうございます。




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2010年10月05日

計画幻想?


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「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い(下)に計画における弊害について書かれていました。著者は会計士の山田真哉さん、著書の「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」は160万部のベストセラーです。

山田さんは、計画すること、会計に合わせることが目的化してしまって、計画信仰・計画幻想になってしまい、個人や企業から自由を奪い、ムリ、ムラ、ムダが生じていると警告しています。

たとえば、ある年に突出した売上がでるよりも、少しずつでも前年より上がっていくほうが、計画信仰では価値があり、計画信仰や成長への圧力が「作られた数字」「根拠のない数字」を生み出していると述べています。

計画の弊害ということで以下がリストアップされていました。あまりに開発セクターの問題と似ていて、苦笑してしまいました、、、。
  1. 「1年間の予算計画を作るために1年以上かかる」(ムダな時間の発生)
  2. 「事業計画の前提となる市場予測がわずか2ヵ月ではずれた」(計画の早期破綻)
  3. 「失敗はイヤなので、リスクを果敢にとるような計画は作れない」(計画が挑戦を阻害)
  4. 「予算計画では声が大きい部署に多くのお金が配分される」(大局的な視点の欠如)
  5. 「どの部署も削減されたときに備えて、予算を多めに申請しようとする」(不正確な計画)
  6. 「来年の予算を確保するために、予算を使い切る行動に走ってしまう」(ムダ遣いの発生)

途上国での教育開発計画の例に例えてみると、、、。

1. Sector Planなんかは3年ぐらいつくるのにかかります。
2. 政情不安定で省庁の高官は1年に何度もかわります。
3. 成果はでていないのですが、同じことを30年も40年もつづけたりします。
4. 現在は初等教育に多くのお金が配分されています。
5. えんぴつ舐めまくりが蔓延しています。
6. 予算はつかいきれず、お金が余ってしまっていてもどってきてしまうことも少なくありません。


それでも、計画なしに事業を進めることは不可能でしょう。しっかり目的(ゴール)を定め、限りある資源をもとに、手段や方法を選定していくことは根本だと思います。

でも筆者がいうように、資源管理や手段・方法選定にばかりこだわってしまえば、すぐに行き先やゴールは見えなくなってしまうのでしょう。

本の中で脱予算経営に関する本が紹介されていました。ビジネスの世界では計画信仰からの脱却が徐々にすすんでいるとか、、。 「脱予算経営」ジェレミー・ホープ著をアマゾンで購入です、、。開発に関連しそうなおもしろい内容でしたら紹介させていただきます。


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2010年09月28日

支援不足?


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途上国内に教育や保健にためのお金はあります。ただ国の決める優先順位がそこにないだけです。戦闘機が1機の値段(50億円〜)で10万人は余裕で学校にいけるようになります。

国にもよりますが、戦闘機や戦車数台の値段でその国がドナーから得ている教育援助額(ローン抜く)になります。

「先進国からの支援不足?」多くの現場にいる人は思うでしょう。お金が使い切れず、余ってしまっていて、はけ口を見つけるのに大変な思いをしている人達に会う機会は少なく有りません。

多くの援助や支援金が根本を腐らせいると大きな声を唱えている人も多数います。

また、援助を必要として奔走している組織も多々有ります。

援助額が増えたり、援助や支援を仕事とする人が増えることは望ましいことだと思います。また、それ以上に効率を上げるアイデアを出し、試みていく努力が必要だと強く思います。

参考新聞記事


本日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。

ラベル:0.7% G20 援助 ODA
posted by ichiro at 10:39| ニューヨーク ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 途上国の教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月24日

Growing People's Will


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青年海外協力隊のOB数名で、グローイング・ピープルズ・ウィル(GPW)という組織を運営しています。といってもスタッフ全員、ボランティアです。

世界の「ありがとう」をTシャツにプリントしてそれをネット上(基本的に)で1600円にて販売し、そのうちの450円を途上国の子供たちの学費にさせていただいています。

ホームページは http://www.gpwjp.net/
ブログは http://www.gpw39.net/

GPWの3つのキーワードは感謝、成長、平和です。サポートされる子供達はもちろん、Tシャツを買って着てくれる人も元気にそしてHappyになっていただければこれほど素晴らしいことはありません。

現在、3カ国で17人の子供をサポートしています。ホームページに子供達の写真とコメントが乗っています。そのうちの一人はアンブリーン(13歳)です。

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アンブリーンより:一生懸命がんばってます。遠くの皆さんが自分を助けてくれるように、いつか自分が人を助けることができるように努力します。

GPWのTシャツはとてもかっちょいいので、是非お試しください!!

10月16、17日に横浜の国際フェスタに参加します。国際フェスタに参加される方は是非是非GPWのブースまで遊びに来てください。

また、GPWではスタッフを募集しています。GPWのスタッフは本業をもっていて、週末などにGPWの活動を行っています。賛同していただける方、ご興味がある方お待ちしています。ap-gpw39@gpw39.net  


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2010年09月22日

Global Education Digest 2010


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数日前にGlobal Education Digest 2010が出されました。今回のフォーカスはジェンダーです。とても面白いと思ったチャートはこれです。

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小学校(灰)、中学(緑)、高校以上(深緑)の男女の就学比を地域ごとに並べたものです。その比が1の場合は就学する男女数がほぼ同じということです。

世界、アラブ、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、とだいたい右肩あがりで1に到達するか、それ以上になっているのです。。ということは、教育レベルが上がるにつれて、女性の数が男性を凌いでいるということです。

しかし、南、西アジア、サブサハラアフリカに関してはかなり右肩が下がっています。上のチャートで端っこの2つがそうです。

国レベルでみると、157カ国中、が2015年までに小・中学校の就学率での男女差がなくなる見込みです(EFAゴールのひとつ)。その他の半分の国はいまのペースでは残念ながらそのゴールに到達できそうにありません。 


GED2010.jpg



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今日もお読みいただきありがとうございます。

ラベル:gender ジェンダー
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2010年01月13日

小学校に訪問

おはようございます。

今日は、埼玉県にある小学校に行きます。

小学校6年生の子どもたちに途上国の教育(ケニアとパキスタン)とUNESCOの仕事に関してお話をさせていただきます。

昔のスライドではありませんが、写真ばっかりのプレゼンを作りました。途上国と教育開発.ppt

ゆっくり・はっきり、話して、子供達が楽しんでくれたら嬉しいです。また、どんな質問をしてくれるのか楽しみです。

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いつもお読みいただきありがとうございます。(宮沢) 338.gif338.gif338.gif




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2009年10月16日

体罰


昨日、事務所にパキスタンのPlan International(NGO)から興味深いレポートが送られてきた。

タイトルはAssessment of Corporal Punishment (体罰に関する調査)。これはPlan Internationalとパンジャブ州政府の間で行われたもの。

この調査によると90%以上の生徒(小学校から中学校)の生徒が体罰の経験があるとのこと。主な体罰とそれを経験した男女の生徒の比率は以下。

  • 棒叩き   男 29%  女 16%
  • 恥ずかしい姿勢 男 18%  女 2%
  • 長時間立ち 男 14%  女 29%
  • 非難 男 13%  女 25%
  • ハリ手 男 9%   女 12%

そのほかの罰としては
  • キック
  • 暗室・トイレ閉じ込め
  • 両耳引っ張り
  • などなど、、

これらの体罰は私立より公立の学校で多く行われている。政府の関わった調査のためチャートのみで比率はでていなかったか、チャートから読み取ると公立:私立の割合は10:3である。

親も体罰を容認している傾向があり、命にかかわるようなものでなければいいと考えているとのこと。

身体への体罰ももちろん問題だか、生徒の人格や素質にたいする非難、自信喪失されるような言動がパキスタンの教育では気になってしまう。

そういえば、、、

ケニアで教えていたころ、腕相撲を教えて腕相撲トーナメントをした。その腕相撲すこしブームになって、夜の自習の時に2人の生徒がふざけてやっていた。

それを見つけた長身の鬼教頭、二人を職員室へつれていった。二人の両手を机につかせて、一言「おしりを出しなさい」

1メートルぐらいの鞭のような木の棒を振りかぶると、渾身の力でその棒を生徒のお尻に叩きつけた。あまりにすごくて目もあてられなかった。二人目を叩いた時、その棒は割れてしまった。

ズボンの上から叩かれたとはいえ、ふたりは数週間椅子にすわるのにも苦労した。くだらないことを教えてしまって大きく大きく反省した。ふたりの生徒は、謝る自分に「いいよ、マリム(先生)」って痛そうに笑っていた。

ケニアで体罰は公認されていて、そこにも死なない程度という記述があった。


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サッカーがめちゃくちゃ上手かったナグエ(左)とキィニア(右)


この記事が役立ったと思われた方は以下をクリックお願いします。
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posted by ichiro at 13:04| ニューヨーク ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 途上国の教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

スイッチ・オン

途上国で援助の仕事をしていると、ネガティブな精神状態になりイライラすることがある。

そんな時、こんな考え方・認識の転換はどうですか?


  • なんてひどい状態なんだ、この国に明るい未来はないだろうな。

だから、自分は途上国で仕事をすることを選んだ。
すこしでもいい方向になるように何かができるはずだ!


  • もう能力とやる気のない人ばっかり、、

だとしたら、自分みたいな普通の人でも役立てる。


  • なんで援助ってこんな消化試合(意味・効果の薄い)の仕事ばっかり?

援助は複雑なもの、だったら自分がすこしでも意味のある方向へもっていく


  • どうしてみんな自分のことしか考えないんだろう?

みんな、いっぱい・いっぱいでもがいてるんだなぁ。なんとか助けてあげられないかなぁ。
社会は政府は守ってくれない、だから家族や生活を守るのに一生懸命なんだろうな。


  • みんな口ばっかり達者でなにもしない!

まてよ、彼らのほうが内容はともかく発する技術ということで秀でているということ。
その技術いただこう。


  • 普通・常識的にはこうでしょ。

ちょっとまって、それって日本人独特なんじゃない?日本は特別だからなぁ。 


  • 秩序もなにもない、なんでもありじゃないか、、

そうか、じゃあそこを利用しよう。 なんでもありなら、こっちもやりやすい。
posted by ichiro at 10:48| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 途上国の教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

幸せとは「究極の通貨」だ

タル・ベン・シャハーは心理学博士(組織行動論)。ハーバード大学でももっとも人気のある講師。彼の著作の「Happier」より (幸福の科学出版) 以下、中略含め引用させていただきます。

世界一裕福な教師の話

コリンズはシカゴのスラム街で教師をしていました。そこは、犯罪とドラッグがはびこる、何の希望も見いだせないような場所でした。

1975年に、コリンズは、自宅周辺に住む子供たちのために学校を設立しました。彼女の生徒たちのほどんどは、不良行為におよんだか、一般の学校システムに何らかの理由で溶け込めなかったために、ほかの学校からはじき出されていた子供たちでした。

彼らにとってはコリンズの学校は人生の落伍者となることから自分たちを守ってくれるかもしれない、最後の砦だったのです。

そしてその学校は、本当によく彼ら守りました。学校には不適格といわれていた生徒たちが、その学校にはいると、がぜん学びはじめ、シェークスピア、エマソン、さらにはエウリピデスさえも読むようになったのです。かれらの多くが大学まで進むようになりました。

コリンズの生徒たちは、彼女のビジョンを自分達のものにしていました。「成功するために必要な資質は、すべての人間のなかにある」というビジョンをです。

彼女の学校設立されてから20年の間はかなり苦しい経営が続き、何度も閉鎖の危機に瀕したようです。しかし今ではコリンズ・スクールはアメリカの何州にも校舎をおくように至り、シカゴの本校には、彼女からじかに教育方法を学ぼうと、世界中の教育者たちが押し寄せつづけています。

あるとき彼女は、市主催のパーティー会場で大企業の経営者や富豪たちと接しながらつくづく考えたといいます。

「私は、どうして教師でいたいのだろう?」 彼女はその答えを見出すのに長い時間はかかりませんでした。ある生徒のことを鮮明に思い出したからです。

-------------

ティファニーは、自閉症で、学習能力が欠如した無愛想な女の子でした。実際、本当にいつも黙ったままで、何も話そうとしないのです。

ところが、ある日、私(コリンズ)の積み重ねられた愛と忍耐と祈り、そして決意に応えるかのように、彼女はようやく口を開きました。

「大好き、オリンズ先生」

私の名前のコリンズから「C」が抜け落ちていましたが、私の目から止めどなくあふれ出ていた涙は、私にある大切なことを教えてくれていました。私が自分を、世界中に誰よりも裕福な人間として認識した瞬間でした。

現在のティファニーは、数字をかけるようになり、単語をすこしずつ読めるようになり、話すことも、ずいぶんうまくできるようになっています。

彼女のそんな様子を見られること、そして何よりも、彼女の目の中のなかにある喜びの光を見られることは、私にとってフォートノックス*の金塊に負けないほどの価値があります。

その光はいつも、こう語っています。

「私も、特別なの。私も、学ぶことができるの!」

-----------------

1980年の、レーガン・ブッシュ政権は、彼女に教育省長官への就任を要請してきました。しかし彼女は、その要請を断りました。教えることを心から愛していて、それを行うそのことが、自分をもっとも幸せにしてくれることだと信じていたからです。

* 米国連邦金塊貯蔵所の所在地


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2009年06月02日

世銀のレポート

昨日送られてきた世銀のレポートを添付します。

世銀の教育開発分野における影響力は巨大。途上国におけるドナー協調も世銀がどう動くかでかなり変わってくる。

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このレポートの要約は以下。

世界には7千5百万人もの子供が基礎教育(Basic Education)を受けていない。それらの子供の多くは、貧しい家庭、貧しい国の地方、社会的に排除・無視されている部族に多くみられる。

また、豊かな国と貧しい国での学習達成度の差はさらに大きい。学習達成度や就学に関してその差をなくす努力を怠れば、さらなる貧困や社会的脆弱性を生むだろう。

10%から15%の学校外にいる子供達に届くような基礎教育の戦略を採択するべきである。

ドナーからのサポートはそれらの子供達が近年の経済危機の負傷者にならないように使うことができるだろう。

そのため、就学率と学習達成とが低い地域、学校や人々たちにターゲットを絞ることが重要になってくる。

学校の施設、例えば水道、衛生設備、安全とプライバシーを守る周囲の壁、も学校への就学をあげることに貢献する。

教育プログラムや投資としての評価は何をどれだけ投入したかではなく、学習達成度や子供の発育の結果を踏まえるべきである。

目的が学習達成度の向上であるならば、達成度を制約しているものに本気で取り掛かり、資金を効率的に賢く使用するべきである。

-------------- 
特に目新しい内容ではない、でも最初の部分はまるでUNICEFのレポートのよう。
posted by ichiro at 10:59| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 途上国の教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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