2011年11月04日

痛たたた


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数日前から世界的に結講大きなニュースになっているので、ご存知だとおもいます。UNESCO総会でパレスチナの正式加盟が認められたため、アメリカとイスラエルはその拠出金を凍結しました。

合計で約50億円の凍結です。

加盟賛成107国、反対国14、棄権国52、圧倒的多数で加盟が認められました。メンバー全体の総会での決定のため、できれば嫌がらせは賛成した国かプレッシャーをかけても反対せず棄権した国にしてもらいたいのですが(日本ドキッ)、、、

お陰で、現在UNESCO内は「ヒィー、ヒエー」という声が内部で飛びまくっています。詳しくは書けません、、。

こんなときのために、上のようなブタさん貯金箱があればいいのですが、残念ながらないようです。

きっと下のブタさんでさえもいないでしょう。いてもこのブタさんの顔をみたら、割れるかどうか、、




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友人から日本のユネスコ加盟について聞いて調べると、こんながありました。


日本のユネスコへの加盟は、終戦直後で窮乏生活のために紙がなく、障子紙に英文でしたため、ユネスコ本部事務局長 ジュリアン・ハックスレー博士宛に陳情。幾多困難の裡に1951年ユネスコ加盟が認められました。この出来事は、敗戦後の暗い世相に国民の勇気と希望を与えた大ニュースでありました。ユネスコこそは、救国日本の歩むべき活動として、1952年『ユネスコに関する法律』を超党派による国会議員の満場一致の可決により、制定・公布。国・又は地方公共団体には、ユネスコ活動が義務づけられております。更には、ユネスコの誘導によって、1956年国際連合の加盟が実現した事は、有名な歴史であり、日本国民は再び、歓喜に満ちたものでした。

日本も国連デビューがUNESCOだったようです。


本日もブログをお読みいただきありがとうございます。







posted by ichiro at 10:34| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月14日

インターン募集中です。


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http://www.unescobkk.org/about-us/unesco-bangkok-and-the-asia-pacific-region/working-with-unesco/job/

UNESCOバンコク事務所のうちの課(APPEAL)でインターン(6ヶ月)募集中です。

Mobile Learningにご興味有る方、一緒に情報本、プロジェクトやプログラムを作ってみましょう。できれば長期お手伝いしていただける方を希望しています。

Mobile Learningの他にはCommunity Learning Centerの現状を調べていただいたり、その他のUNESCOの教育プログラムのお手伝いをお願いしようとおもっています。充実した時間になること、保証します。

上記のサイトの仕事内容(ToR、APEEALの方です)ご覧いただき、履歴書(Application Form)に必要事項を英語で記入ください。そして、担当者までメール添付で履歴書をご提出ください。締切りは9月24日です。


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よろしくお願い致します。





ラベル:Mobile Learning CLC
posted by ichiro at 06:52| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月25日

ワッペンをはずせ

国連で仕事をすると年に1回か2回は研修(3日〜5日)の機会を与えられる。 自分の場合は教育に関するものだったり、組織の新しいシステムに関してだったり、研修内容は多岐にわたる。

いまから4年以上前にバンコクで人権に基づくプログラム作り・UNDAF(United Nations Development Assistance Framework*)の研修を受けた。その時の講師はミャンマー人の元UNICEFのスタッフの方だった。

すごい気合いの入ったエンターテイナー講師だった。1日中、研修を受ける人を笑わせていた。自分の記憶でも昼食の後にまったく眠くならなかった研修はあれが初めてだった。

その中でも彼の言葉をよく思い出す。

それは「自分のつけているワッペンをはずせ!」   彼は続けた、

「機関だとか、P2だとか、P4だとか、D1だとか(役職の位)関係ない。ひとたび会議に参加するならそんなことはどうでもいい、1人の国連スタッフとして自分の考えていること・思っていることをぶつけなさい」

ワッペンというのは象徴的だが、そういうものを取っ払って、何かに臨む姿は想像すると新鮮で勇気づけられる。


* One UNの前の国連機関を一つのプログラムにまとめていこうという試み。


この記事が面白い・役立ったと思われる方は以下をクリックお願いします。
ブログ・ランキング http://blog.with2.net/link.php?839217
  
posted by ichiro at 10:53| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月03日

International Literacy Day 2009

9月8日はInternational Literacy Day。毎年、UNESCOの松浦晃一郎事務局長からのメッセージがでる。

今年のメッセージを添付します。Message from Mr Ko?chiro Matsuura UNESCO for ILD-2009.doc 内容は毎年だいたい同じだが、異なるキーワードある。今年はPower of Literacy。

今年のメッセージの要旨は以下。

世界の776万人が非識字者で、それらの多くは恵まれない境遇にいる女性、少数民族、放牧民、地方にすむ人たちである。貧困と非識字は明らかに相関している。貧困にはエンパワーメントが重要である。識字はエンパワーメントの第一歩である。

にも関わらず、依然として識字に対する各国の取り組みや予算は低く、最重要の優先分野とされていない。結果として世界で6人に1人は人権、最低必要なもの、希望のない生活を強いられている。

識字者になることでもたらされる益は計り知れない。識字者になることで、自分をより尊重し、自信をもち、主張することができるようになり、自己啓発の起点となり、また人権への意識とともに自立心を奮わせる。

このような識字者は社会に多大な益をもたらす。識字者になることで人々は社会により活動的で効果的に参加するようになる。

グローバリズムが進み、格差が拡大しているが、識字は人の経済活動を効果的に助長する。識字は政治、経済、文化活動へ参加するために不可欠なのである。

識字はただの読み書きではない。識字は人の尊厳であり、個人、家族、コミュニティー、社会に希望を与える機会である。

このInternational Literacy Dayのため、パキスタンでもいろいろなイベントが行われる。その模様はまたこのブログで、、。


追記

途上国の識字問題と日本での英語力の課題がどうもかぶる、、、、。どう思われますか?


posted by ichiro at 10:58| ニューヨーク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

Mission Statement

UNESCOの前身は新渡戸稲造*、キュリー夫人、アインシュタインがメンバーであった「国際知的協力委員会」。あまり知られていないが、以下がUNESCOのVision/Mission Statement。

"Since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that the defences of peace must be constructed."

戦争は人のこころから生み出される。戦争がない世の中にするためには人々に平和のこころを築く必要がある。(意訳)

これがVisionや目的だとするとその手段が5つ。教育、文化、コミュニケーション、自然科学、社会科学の促進や維持。

このVisionは色あせていないが、手段や活動方法が色あせているように感じる時がある。世界情勢を念頭にいれれば、UNESCOはもっともっと先進国を巻き込む活動をしていくべきだろう。



*新渡戸稲造は国際連盟のなかで事務局次長を務めています。

posted by ichiro at 10:45| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月12日

子供の権利と学校教育

今日は、国連(UNICEFもしくはUNESCO)を通して教育開発をと考えている方に参考情報です。

UNICEFはここ過去10年Child Friendly School(子供に優しい学校)を色々な国で促進している。すでに83カ国にのぼるとか、、。参考サイトはここ
http://www.unicef.org/girlseducation/index_focus_schools.html

このChild Friendly Schoolの基本コンセプトは5つから6つ
  • Protective and Healthy (体罰や病気の蔓延がない) 
  • Effective (知能、精神、感情面で効果的に成長する)
  • Gender sensitive (男女の差異に関して敏感)
  • Inclusive (みんなをふくむ)
  • Community Involving (村やコミュニティーを巻き込む)

この基本コンセプトのもと、学校目標・計画を立てたり、先生の訓練をしたり、トイレ・水道を設置したり、PTAや村の人に学校運営に参加してもらったり、国よって少し異なるがだいたい同じような活動をしている。

UNESCOはChild Friendly Schoolと似ているInclusive Educationを促進している。Inclusiveとはまた訳しにくい言葉だが、意味的には「みんなのため・みんなをふくむ」というような感じ。要するにEducaiton for Allと同意語。

UNESCOの場合はInclusive Education Schoolを創ってサポートしてわけではなく、そのInclusive Educaitonの考え方やコンセプトをより広めるようにしている。これは2つの組織の大きな違いといえる。

このInclusive Educationで一番大事な資料(Toolkit)はこのサイトで

このInclusive Educationのコアなところは学校を工場のような「一定型生徒製造所」にするのではなく、「子供のタイプとか必要性に合わせて学校を柔軟に変化させよう。各々の子供たちのもつ違いをよろこんで受け入れよう。」といったもの。

残念ながらいまのところ沢山の国でInclusive EducationはSpecial Education(障害を持つ人への教育)と混同されている。Inclusive Educationはもっと枠が広い。

上記の二つは基本的に考え方は同じで、どちらも人権・子供の権利がその基礎になっている。そして、以下のリンク先の資料は人権とか子供の権利等がとても簡単にまとまっていて分かりやすく、使いやすいもの。
http://hivaidsclearinghouse.unesco.org/search/resources/Compendium_Indonesia_3rd_Edition_ENGLISH.pdf

覚えたりする必要はないけど、しってる便利な時もあり、「こやつ、、、若いのにやるな」の眼差しをうけることもある(?)。この資料はすでに色々な国で訳されていて、パキスタンのウルドウ語版もある。

大変マニアックな内容になり恐縮ですが、今日はこのへんで、、


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(タンザニアの村の学校 撮影:宮沢) 向かいにみえるのが校舎です。
posted by ichiro at 09:26| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

無視される女の子達

UNITED Nations Interagency Task Force on Adolescent Girls というグループが2007年につくられた。参加機関はILO,UNESCO,UNFPA, UNICEF, UNIFEM,WHOの6つ。

そのグループが作成したものが、これです。UNJointDocument6-1.pdfUNJointDocument6-1.pdf

タイトルは "Girl Power and Potential" A Joint Programming Framework For Fulfilling the Rights of Marginalized Adolescent Girls.    

こういう場合の"Framework"は聞き慣れないかもしれないが、要するにガイドラインで「この分野で何かをするならこういう重要なところがあるから忘れなさんな」といったようなもの。

Marginalized Adolescent Girls をどう訳するとしっくりくるのか、軽んじられている、無視されている、無用と思われている若者女子。 むずかしい、、。

文中にあるように、例えば文化的な影響で害をうける子、社会的に除外されている子、危険な地域に住んでいる子、十分に保護を受けていない子、教育から除外されている子、身体的か精神的に障害をもつ子、等がそのMarginalized Adolescent Girlsとされている。

そのような子達を対象になにかプログラム(活動)を始めるなら以下が重要な点とのこと。
  1. 意識的にその子たちをみつける努力をする。
  2. その子たちの居場所の把握をする。(マッピングする)
  3. 直接その子たちと話す
  4. 情報とデータを集め、分析する
  5. その子たちの状況を把握する(どういうところへアクセスがあるか、安全か、利点は?)
  6. その子たちを巻き込み訓練をデザインして、その子たちの技能をたかめる
  7. その子たちの年齢に適した方法をとる
  8. 女の子のみが参加する活動を促進する
  9. 女の子が憧れるようなリーダー・メンターを見つけ出し育成する。
  10. 女の子だけが集まれるスペースをつくる
  11. 生計がすこしでもたてられるようにする
  12. いろいろなことに参加をうながす
  13. 家族とコミュニティーを巻き込む
  14. 男性と男の子(偏見をもつ)にも働きかける
  15. 地方自治体や政府を巻き込む

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2008年12月13日

UNICEFとUNESCOの教育開発に最も影響を与え続けた人のひとり

こんにちは。

今日はUNICEFとUNESCOの教育開発を語る上で重要な人物を紹介します。Sheldon Shaeffer(シェルドン・シェイファー)氏です。

現在はUNESCOのバンコク事務所アジア局長であり、UNICEFの教育アドバイザーや主任としてもNYやバンコクで活躍されました。

きっと教育開発援助に携わっている方なら、Child Friendly SchoolとかInclusive Educationとか聞いたことがあると思います。そのChild Friendly Schoolはシェルドンが発起人です。

まだ、ツインタワーがあった2000年のNY、UNICEF HQ(本社)で
初めてシェルドンに会いました。タンザニアで実施していたChild Friendly Schoolに関していろいろな質問をしましたが、ド新米の自分に快く接してくれてことを覚えています。

今月で彼は引退します。12月にバンコクで教師に関する大きな国際会議が予定されていました。空港デモのため来年3月に延期になりましたが、その会議のためにシェルドンが用意していたスピーチメモを添付
BangkokWTD2008final.pdfします。

教師に関してのものですが、いろいろと示唆に富んでいて、これから「教育開発や援助を」と考えている人にはとても興味深く参考になるのではないかと思います。

IMG_5273s.JPG








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2008年11月22日

Press Release Global Monitoring Report 2009

Dear all, 

Please find the Press Release for the UNESCO Global Monitoring Report 2009. GMR2009_pressrelease_EN.pdf  

The Report wil be lauched on Nov 25, 2008. 

Eigo de sumimase-n 

Miyazawa 
posted by ichiro at 16:05| ニューヨーク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月22日

UNICEFとUNESCO

UNESCOはこのところ文化遺産の組織と思われているが、いまも主な事業は教育開発である。UNICEFとUNESCOは目的を共有しているが、組織の体制、事業のやり方、予算規模、まったく異なる組織である。

ダラダラとその違いや長所・短所を書くと3ページになってしまうので手っ取りばやく、、、

写真でUNICEFが見せる子供たちを学校に!それを現場で自分の手でなんとかしたいと思う人、間違いなくUNICEFに行ってください。 

比較的学術系、テクニカル系、教育の全般(小学校、識字、中学、etc)に貢献したい、ずっと途上国はなーと思われる方UNESCOです。

UNICEFはスタッフの8割はフィールドにいます。UNESCOの7割は本社にいます。UNICEFの予算はUNESCOの10倍以上です。 UNICEFはFunding Agency でUNESCOはTechnical Agencyです。

国連の仕事の中で4つの役割があります。これは今行っている国連改革の軸にもなっています。この4つの役割とは

  1. Advocate (提唱者)
  2. Convener (召集者)
  3. Advisor (アドバイザー)
  4. Provider (提供者)
UNICEFは1.と4.にとても強いです。UNESCOは1.2.3.に比較的強いです。UNESCOはInternationalやRegional レベルでのその役割りを果たし、UNICEFは国レベルでその役割をよく果たしています。UNICEFの場合、その強力なブランドネームと戦略はInternational レベルでも大きく提唱者として機能しています。これば概論なので例外も多々あります。

posted by ichiro at 11:28| ニューヨーク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | UNICEF UNESCO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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