2008年07月28日

多いことはいいことだ→少ないことはいいことだ(賢く・ガッツのいることだ)

昨年から始まった国連改革のOne UNの計画策定も最終段階に来ている。

ブログにも以前書いたように、すでに計画のOutcomeやOutputは連邦政府に承認されている。その承認されたOutputに関して具体的な活動(Activities)を策定していく。これが終わればこの段階も終了、いよいよ計画実施が始まる。

すでに55のOutputがある。各Outputに3つ活動を策定したとしても165の活動ができる。いままでどおり、活動の策定は連邦政府と州政府たちと共同で行う。

この段階でのキーポイントはとても単純だがとても難しい。それは、選択と集中である。10の国連機関があろうとも、時間は2年と限られていて、実施組織(政府・国連・その他)の人材だって、資金だって限りがある。どこに集中して結果をどう残したいのか決める必要がある。

政府との共同作業はとても重要、不可欠である。しかし、いままでの自分の経験では大人数で計画策定すると計画がドンドン現実から離れていくことが多い。結局、計画書をつくるための計画策定になってしまう。

多いことはいいことだ、いろいろカバーしよう!包括的にしよう!と美しい計画書を作る。結果は簡単、計画書を作った後は何も実施されない。なにから始めていいのかわからなくなってしまう。これは国連の計画だけでなく、国家政策やSWApsでも同じ傾向がある。

やらねばならぬことはたくさんあり、あいにくそれらは芋ずる式に絡まっている。しかし限られた人、時間、資金を効果的なところへ集中して充てていかないと満足の結果は有り得ない。




posted by ichiro at 10:52| ニューヨーク ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月21日

カラチででの協議(One UN)

月曜からカラチに出張に出ました。目的はカラチ(シンド州)の教育に関連する人達に、国連の教育開発プログラム(2008−2010)に関して意見・承認してもらうためです。

国連は今「One UN」という改革を8カ国で進めている。この改革に関するプレゼンを添付します。Provincial Consultations-generic presentation-GF_15May.PPT UNRCO(Residence Office)が作ったのだけど、すこし複雑になりすぎてわかりにくくなっています。

One UNというのはその名のとおり、たくさんありすぎる国連組織を一まとめにしてしまおうとものです。パキスタンには20以上の国連組織があり、2000人以上のスタッフ、数百のプロジェクトや活動をやっています。しかし、国連全体の援助予算はパキスタンの受ける援助の7.9%しか占めていません。

要するに細かい豆やゴマみたいな活動をまとめて少しでもいい援助や協力ができるようにしようという方向です。キーワードは Deliverying as Oneです。 

教育に関しては4つの分野に、18の望まれる成果を立てました。その成果のためのアウトプットが45あります。今回のカラチ協議は成果とアウトプットに関して意見や承認をもらうのが目的です。

教育プログラムの成果とアウトプットが書かれているプレゼンPPTを添付します。Lograme Presentation.ppt  プレゼンの主な目的はプログラムの構造と18の成果の紹介です。

改めてみると、18の成果と45のアウトプット多すぎますね。感覚からいうと5の成果と10のアウトプットぐらいに絞れればいいのですが、そのあたりは国連の各組織の思惑がありかなり難しい状態です。

増やすのはいつも簡単なのに、絞るのは難しいですね。

今日の写真はミャンマーの写真です。生徒は男の子も女の子もタナカーというほっぺがきれいになるものをいつもつけています。

113-1371_IMG.JPG



posted by ichiro at 11:31| ニューヨーク ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月12日

One UN Joint Programme

国連改革であるONE UNの計画策定も終焉に向かっている。

当初は昨年の12月末にはプログラムを策定して今年の1月から実施を行う予定であった。パキスタンの国連代表(UNRC)が変わったり、国の政情の変化や安全上の悪化で伸び伸びになっていた。

UN Education Joint Programmeは4つのコンポネントからなっている。
  1. Early Childhood Education and Elementary Education
  2. Literacy and Non Formal Education
  3. Education Supporting System
  4. Secondary and Technical Vocational Educaiton and Training
以上の4つのコンポネントに19のOutcomeが設定されている。そのOutcomeの下には約40のOutput(Results)がある。

今月は各州(Province)に出向き、このEducation Programmeに関してコメントやインプットをもらう。そして、6月初旬にNational LevelにてPrioritization Workshopを開き、参加者(政府とNGO等)と国連職員が19のOutcomeに優先順位をつけてもらう。

あとは、コンサルタントや国連職員がその結果をEducation Programmeとして書き下ろす。

パキスタンは軍事政府から抜け出し新しい政府を立ち上げた。勝利した2大政党の間で調整が進んでいたが、再び決裂の様子である。政治が落ち着かないと、経済・社会発展は難しい。

この子からの花はとどくのかな?

DSC01721.JPG
posted by ichiro at 11:22| ニューヨーク ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月05日

国連の4つの役割

4つの主な役割が国連にあります。それはAdvisor,Convener , Advocate, and Providerです。ひとつひとつ簡単に説明します。

1.Advisor 
国家政策や方針、計画策定や実施において政府に助言を与えること。

2.Convener
政府、ドナー、NGOの中で調整するような役目。国連は基本的にhonest broker的なところがあるため、比較的これをしやすい立場にいます。

3.Advocate
提唱者。たとえば人権に関わることや、新しいアイデア等を提唱していきます。

4.Provider
サービスを提供すること。難民に食料や住居を提供する。教科書を提供する。教師を訓練する。役人の訓練をする。機材を供与する。

大体の国で、国連組織のすべての予算の9割ぐらいはProviderとしての役割のもとに費やされています。でも、国連の立場や長所を考慮すると1,2,3にもっと力を入れるべきという方向で、国連改革は進んでいます。

以前にUNICEFとUNESCOの比較をしましたが、UNICEFはNo.4と3が強く、UNESCOはNo.1,2,3が得意分野です。

国連組織は20以上存在します。その中でも資金力があり、人材も比較的よく、強いUNICEF, UNDP, WFP, UNFPA (Ex-Comと呼ばれています)は基本的にNo.4をするProgramme・Funding Agencyと呼ばれています。

その一方で、ILO,WHO,UNESCO, FAO, UNIDOはTechnical Agencyと呼ばれていて、上記のNo.1,2,3にてその活動がより求められています。




posted by ichiro at 20:33| ニューヨーク ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日

One UN education program

ひとつの国連(One UN)というコンセプトの下、プログラムをつくるための活動が始まって1年以上になる。当初の予定では2008年から実施ということであったが、度重なる問題によりまだプログラム作成は完了していない。 

しかしながら教育のための枠組みはほぼ完了した。あとは政府やドナーとその枠組みの中でどこを優先させていくのかという協議がされる。

その枠組みに関してのプレゼンを添付します。昨日ブログに書いたようにとろろどころ目的と手段が混同してしまっている部分がありますがご了承ください。Logframe Structure (revised).ppt
posted by ichiro at 10:33| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

ひとつの国連

ここパキスタンでは20以上ある国連の事務所がひとつになろう(?)としている。この改革はOne UNといわれている。すこし前に流行ったCCAやUNDAFから進んだものである。

世界の9カ国でこの One UN改革が進んでいる。ここパキスタンでの改革はほかの国より進んでいるといわれている。この改革が始まり約1年が経過しようとしている。この改革に仕事時間の半分以上を費やしてきた、可能性や問題点が浮き彫りになってきた。

改善、認識すべき点は、Visionをしっかり見据えて改革を行うことである。改革自体は手段の変更にすぎない。どこにいくのか何がほしいのかわらかずに改革は冗談になる。2000人いるスタッフは難しいにしても、各分野、たとえば教育の分野では自分達の目指すVisionを共有することが大事。さらにそのvisionは思い返すだけで、自分達にエネルギーを与えるものでなければならない。

各国連機関は強みをもっていることは確か、その強みをうまく合体させれば国に多大な貢献をできることは間違いない。

posted by ichiro at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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