2013年05月08日

ブータンの識字コース

ブータンの人口は約70万人、日本の岡山市の人口よりすこし少ない程度です。

下の写真は教育省の建物です。各部署はThimphuの中に散らばっているのですが、これがメインの建物で、大臣や長官はここにいます。

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中がまた素晴らしくて、こんな感じです。いろいろな国の教育省に行きましたが、こういうのは見たことがありません。

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教育大臣にも面会させていただきましたが、人格とその教育に対するVisionはとても素晴らしいと思いました。村などでの小学校の役割を拡大したいとのこと、、世代を超えて小学校が村の学習ハブとなることを望んでいらっしゃいます。

ブータンは国家5カ年計画制度を採用しており、今年から新しい政府・大臣で第11期5カ年計画がはじまります。お会いさせていただいた大臣はあと2日で5年の任期が終わりとのことでした。

その5カ年計画の教育の部分にてEqiuvalency program(学校教育にリンクされたNon formal education)が含まれていて、そのプロジェクトの事前調査・策定のために今回ブータンにくることができました。

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すこし郊外の小学校はこんな感じです。そして小学校の片隅にNon formal educationセンターがあります。

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中に入ってみると、、

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子供連れのお母さんや女性が20人ぐらいでした。皆さん、地方出身で学校が遠く両親が通学は危険と判断し、学校には行かなかったそうです。

ちなみにこのNFE Centerでは基礎識字コース(10ヶ月)、実用識字コース(10ヶ月)の2つのコースが行われます。習う言葉はゾンガ語(国語)です。UNICEFのお陰で実践識字コースには英語も含まれたそうです。

年齢層は20代がほとんど、30代もちらほら、10代も2人いました。

どうして、このセンターにきて識字を習おうとおもったんですか?との質問の答えはなんだったとおもいますか?

「子供たちの読み書きを教えたい!」が一番の答えでした。

このセンターのいいところは小学校の中にあるところです。そのためお母さんはすこし大きな子供は小学校においてきて、小さな子供達とこの識字クラスに参加します。

また、興味深いことに携帯電話保持率はほぼ100%でした。

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先生です。公務員です。
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教科書とノートはこんな感じです

もうひとつのNFEセンターは首都中心にある小中学校の中にありました。

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この学校、数千人の生徒が通うマンモス学校です。着いたのは午後4時、学校を終えた子供達がうれしそうに飛び出してきました。

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学校のグランドはこんな感じ、サッカーが人気のようです。そういえばブータン代表の監督は日本人でしたよね。
話がそれました、、、

識字クラスは以下の写真です。

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面白いのは、教室は長方形なのですが、それを横長で使っているところです。とてもワイドな教室でした。こうすると、先生から生徒がみんな近いです。

ここでも学校に通う子供のお母さん達がほとんどです。みんな20代~30代です。4月は普段は暖かいはずなのですが、教育省の方曰く「Global Cooling」でした。みなさん厚着されていました。

ブータンには約900ものNFEセンターがあります。ほとんどが小学校内にあります。これはとても望ましいことです。小学校の先生も教えることができるし、なにより誰にとっても来やすいからです。そのNFEセンターでの活動が小学校を活性化することもあります。

パキスタン、バングラ、インド、ネパールなどにおいても既にある小学校や施設や人材を有効につかうべきなのですが、これが縦割り・お役所仕事になると上手く行かなくなってしまうのです。公的な施設をNGOや民間が使うこともなかなか難しいです。

ブータンはとてもいい例を示しています。ただ、気になるのは識字に特化しているのにもかかわらず、10ヶ月という期間の長さです。個人的にはこの10ヶ月学習行うならば、そこに算数や他のスキルを取り入れて、基礎コース終了は小学校同等過程の終了とみなされるべきだと思います。

また、実践識字コースの場合も同様ですこしカリキュラムを増やし、このコース終了が中学校過程の終了と同等になるべきです。
要するにこれがEquivalecyなのですが、、、。

先日紹介したフィリピンのケースのようなものです。

教育を人生や社会へ向かうため養成プログラムだとすると(そうあるべき)、識字コースに参加されるお母さんや女性は十分にその経験や知識をもっています。生涯教育を促進する上でも、彼女たちの自己意識向上のためにも、参加した学習プログラムがその先の選択幅を増やすものであるべきだと思います。

本日もブログにアクセスいただきありがとうございます。








posted by ichiro at 11:08| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育開発プロフェショナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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