2012年11月19日

Reverse Innovation and Education


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「リバースイノベーション」読みました。今後の世界の流れに関してとても示唆に富んだ本でした。産業だけでなく、教育や保健のようなサービス業に関してもです。

先進国で作られた製品の性能を落して、値段も控えめにした製品が途上国で売れる市場はとても小さい。
性能は先進国のものの50%で価格は15%、こういった製品やサービスが途上国で開発され、途上国の市場を席巻する。
そられが先進国でのマーケットにもすごい勢いで参入する。

性能50%価格15%のものをつくるためには、高価な既存品からスタートするのは無理、設計変更を一からやり直す必要がある。

OLPCの例も挙げられています。途上国の子供にラップトップを!というプロジェクトでした。ラップトップを175ドルで販売、実はその技術や設計がいまから5〜6年前のネットブック・ブームを産んだと本は説明しています。

また、アメリカでの開胸手術は2万ドル、インドのナーラーヤナ病院では2000ドルだそうです。それでいて、インドの病院のほうが純利益は上で、しかも死亡率が低いのです。インドのこの病院では手術のプロセスのイノベーションを行ったのです。

自分達に身近な例を考えてみれば、ホンダがインドで電気自動車を20万円で開発・販売、それを日本や他の国で売り出すようなことです。

質にこだわる日本人だとしても、これから貧富の差がもっと広まっていくとしたら20万円EVを買う層も巨大になっても全く不思議ではありません。

そして、これは教育でも大きく起こりえるイノベーションです。巨大な中間・貧困層をもつインド、20ドルのタブレット、数ドルでのインターネットコネクション、教育プログラムが次々に開発されています。先日もこんな会議がインドで開かれています。

eINDIA Education Summit 2012
http://eindia.eletsonline.com/2012/education/

この会議のスケジュールやタイトルをみると外の人材に頼らず、自国の人材や企業が多く、勢いを感じます。
とても安価で優れた教育プログラムやシステムが日本などに導入されていくことも大いに可能だと思います。

「リバース・イノベーション」どの業界の方にもお薦めの一冊です。





posted by ichiro at 10:49| バンコク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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