2012年05月02日

リーダーシップと教育 (第三の案の教育)


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「7つの習慣」スティーヴン・R・コヴィー著は16年前に出版され、20世紀で一番売れた自己啓発・ビジネス書です。そして、いまなおアマゾンのベストセラーにランクされています。そのコヴィー氏の新著である「第3の案(成功者の選択)」を読みました。

その中で今後の教育の進むべき方向に関してコヴィー氏が書かれています。この本のオリジナルタイトルはThe 3rd Alternative です。


教育における第3の案は、子どもたちをりリーダーに育てるための教育である。

断っておくが、ここでいう「リーダー」とは、大組織のリーダーに収まる一握りの人たちのことではない。リーダーといってすぐに思い浮かぶのは最高経営責任者(CEO)や会長だが、このようなりリーダーシップ像は産業時代につくり出されたものであり、そうした階級的な考え方はもはや時代遅れである。

私が言いたいのは、自分の人生を自分で導いていく能力、友人たちや家族のなかでリーダーとなる能力である。自分の世界を能動的に、創造的に動かす力になれること、それが私の言うリーダーシップである。

真のリーダーは、成功を自分の言葉で定義する。他人に定義してもらったりはしない。そして、人格と能力を高め、原則に従って行動し、確かな成功をなし遂げる。自分には独自の才能があるとわかっているから、競う相手は自分以外にはいない。

経済的な観点から言えば、彼らが提供する才能のプロバイダーは彼ら自身であるから、自分の才能を競りにかけ、最高値をつけた入札者に落とす。真のリーダーは、自分の未来を自分で創造できるのだ。時と場合によっては目標に届かないこともあるだろうが、本当の意味で失敗することはない。

成功は内から外へ生まれ出るのであって、その逆ではない。外からくる成功、、たとえば学校時代の成績、社会に出てからの高い報酬や立派な肩書きといった褒美は二次的な成功である。

それに対して、自分が得意なことを発見することで得る自信、他者に対する敬意、自尊心、独自の創造的な貢献をしたことによる深い満足感、誠意、公平な奉仕といった豊かさは、内面から生まれる一時的な成功である。、、一時的な成功には自然と二次的成功もついてくるのである。

(以上、本よりの引用です)


自分もこの教育のこの方向を信じています。教師が個人個人に時間を費やし、一緒に学んでいく。二次的成功のためのスキルが大事なことが重要なのは言うまでもありません。しかし、それが一次的成功を凌駕して押されているのが現状だと思います。

本の中でアメリカやオランダの第3の案の学校の成功ケースがありますが、世界的に現在の教育システムは均一性のとれた質がいいプロダクツ(生徒)を生産することに重きを置いています。その結果ほとんどの生徒が自分を失敗者と感じたり、自分への自信を失い、自分にとってなにが強み・特性なのかわからずにもがきます。

自分の中でリーダーとは発言し行動する人。カリスマである必要もヒーローである必要も全くありません。問題を見つけることができ、自ら動き、友に学び、解決していく、個人、家庭、社会レベルで、、各々が自分のなかのリーダーをみつける必要があります。

それをサポートすることができる教育が未来の教育の姿だとおもうとワクワクとします。とくに社会・世界は女性のリーダーをより望んでいると思います。


本日もブログにアクセスいただきありがとうございます。





posted by ichiro at 10:41| バンコク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育開発プロフェショナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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