2012年02月22日

Shadow Education


iStock_000006254766XSmall.jpg

昨日事務所にて、Shadow Education(塾や家庭教師のこと)で有名な香港大学のマーク・ブレイ教授のプレゼンがありました。ブレイ教授はUNESCOのIIEPという組織で4年ほど所長を勤められた経験もあります。

Shadow Educatioに関しては、このブログで2年ぐらい前に触れていたことを今朝まで忘れていました、、、。http://miyaichi.seesaa.net/article/150478574.html

プレゼンの内容は上記記事で触れた内容とほぼ同じです。受験のための塾・家庭教師の状況は中国、香港、日本や韓国でとても似ています。

特に韓国の受験熱は日本以上であり、年間に家庭が塾や家庭教師にかけるコストは
韓国で1.35兆円、日本で1兆円だそうです。ちなみに日本のGDPは韓国の5倍、一人当たりのGDPだと2倍です。そして、その受験熱を同じくらいもつのは上海や香港、他のアジアの国々です。

ここタイでも同様です。バンコクの中にサイアムという繁華街がありますが、そのすぐ後ろにタイの名門チュラ大学があります。その繁華街と名門校を挟み、巨大な塾ビルがあるのです。なんでも、チュラ大学に来れるイメージをつくるためにそこにしたとか、、

ブレイ教授のプレゼンの中には、スター塾講師が2階建てバスの横に大きく印刷された写真、映画館の広告のような塾の先生のポスターが紹介されていました。

日本のKUMONも紹介されていました。KUMONの看板の顔をご存知ですか?

kumon_logo2.jpg


ブレイ教授がKUMONを訪ねて、「このロゴがあまり幸せそうに見えず、不安な顔に見えるのですが」と尋ねたそうです。「この顔はヤル気の顔です」と返答があったとか。(本当ですかねぇ)

ブレイ教授によると、1999年ぐらいまではShadow Educationはアジアのものだったが、過去10年で他の地域(ヨーロッパやアフリカ)にも広がったとのことです。フランス国内でKUMONのような塾組織も紹介されました。


自分が一番聞きたいと思ったのは

受験戦争の最終目的はいい会社でいい仕事(生涯)を得ることでした、そのためにみんながレースに参加しました。しかし、すでに現在でもいい大学をでても職の保証は全くありません。各国での高学歴で仕事のない若者の率をみれば明らかです。このような世界の変化に対して、Shadow Educaitonは今後どう変化していくか、ブレイ教授の見解・洞察は?

ブレイ教授は
「世の中の将来が見えにくくなればなるほど、人々はより不安になり、よりShadow Educationに傾り、受験戦争はより熱を帯びるだろう。」との見方でした。

たしかに、日本の場合でもどう考えても受験教育は破綻しているようにみえるのですが、受験熱や塾にお金をかける勢いは減っているようにはみえず、さらに昔よりも貧富の差が教育格差を助長しています。

ラットレースのような教育から生涯通して継続して学ぶ方を学ぶ教育までには、まだまだ道のりは遠いのか、それともすでに転換期に差し掛かっているのか、その転換を政府や公共機関に任せるのは無理な話なのか、多くの民間のリクルート方針が変化することで教育内容も転換するのか、いろいろな問いが頭を巡ります。

まとまりのない記事ですみません。


本日もブログにアクセスいただきありがとうございます。









posted by ichiro at 11:02| バンコク ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 教育開発プロフェショナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
kumonのロゴはやる気の顔ではなく、考える顔です。やる気の顔というのは誤解です。
Posted by T.S at 2012年02月25日 22:50
T.S様、
ありがとうございます。
なるほど、納得です。

Posted by 宮沢 at 2012年02月26日 13:22
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