2009年07月25日

アルビントフラーの国連改革

アルビントフラーの本を読むと、彼が巨大な人間コンピュータに感じる。

とにかく莫大な量の情報をあたまにほうり込み、それらの関連や傾向をバサバサと叩き出していく。それは機械的でもあるが、かれの40年以上にわたる積み上げられた知識・経験とそこからうまれる直感が基になっている気がする。

アルビントフラーが2006年に出した「富の未来」に国連に関する言及する部分がいくらかあった。その中でとても興味深い提案をしている。

以下は「富の未来 下巻」からの引用

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世界で国連の影響力が低下しているのは、国という制度が全体として影響力を失ってきたからだ。以下でみるように、世界企業、債権市場と為替市場、復活した世界宗教、何万というNGOや国内的、国際的な地域組織など、他の勢力が力をつけてきた。

そのために、ここの国の力が低下した。国という制度のちからが弱まったことで、国連の影響力が大幅に低下したのである。

したがって、国連がほんとうに二十一世紀の現実を反映した改革を実行したいのであれば、国際社会で新たに力をつけてきた勢力をみずからのもとに集結し、国だけでなく、これらの勢力にも投票権を与えるべきだ。

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世界の動きを見たときにとても現実的な話しだ。これが実現していくとUnited NationsではなくUnited Peoplesとなるのか、、。組織名はさておき、方向的にはこうなっていくだろう。

本のなかでトフラーも述べているが、経済的にも国としての国力や影響力が弱まれば、その国の貨幣も弱まる。影響力をつよくもつグループの通貨もできあがる。それらはすでにゲームやマイレージ、ポイント制度で始まっている。それらは札やコインではない。今から10年後はグーグルが世界で一番強い通貨単位になっているかもしれない、、、。 


posted by ichiro at 12:26| ニューヨーク ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いっちゃんへ

こんにちわ。
アルビン・トフラーの本、読みたくなったよ。

トフラーさんは、IMFのように、分担金=出資金に応じて発言権、投票権利が分配されることについてはどう考えているのかな?

国連では、日本の分担金は大きいけど、常任理事国が有する拒否権はなく、
日本の国際協力のあり方における議論で、
その事が話題になるよね。

自分は、
「国という枠組みを超えた力、勢力に投票権を与えるのではなく、
 国連は国家、新興勢力のパワーバランスの枠外で動く、
 ある種、独裁的権限を有するべき。」なとと思っています。
(国連だって、企業と同じく、出資金=分担金で運営されているわけだし、オ ーナー達の言うことを聞かなければ、運営が成り立たない現実はあるけれど も・・・)

まあ、
なんにせよ、トフラーさんの本を一読します。
それでは。








Posted by こうちゃん at 2009年07月25日 15:51
ありがとう。戦勝国がつくった組織で、それらの国のみが拒否権もずっと持ち続けるには無理があるよね。もう60年以上も経過している。

国連ネタは「富の未来」の1%も占めません、他にももっと興味深いところが満載なので是非読んでみてね。

宮沢

Posted by 宮沢 at 2009年07月25日 16:50
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