2009年04月25日

国連が機能しない3つの理由(大前研一氏)

20代前半の時に大前研一氏の「平成維新」を読んだ時のインパクトは今でも覚えている。読みながら本当にドキドキした。他にはアルビントフラーの「Power Shilft」などもケニアの村で、むさぼるように読んでいた。

以来、大前研一氏の著書は殆んど読んでいる。とにかくすごいと思うのは文書が論理的でとても読みやすく、切れがあること。そして問題提示に対して、自分なりの「So What?」 つまり解決案を述べるところ。 

このところお年をすこし召されてようで前より問題提示・非難のパートが増えている感じもするが、笑いの部分がどこかに隠されていて、そして解決案をバッサリと提示する。

新しい著書の「さらばアメリカ」では、国連も世銀もIMFも機能していないと述べた上で、国連の機能しない理由を3つあげている。
  1. 総会が1国1票で、大国も弱小国も同じウエートとなっているために決定に強制力の衆愚政治をつくりだしてしまったこと。
  2. 第2次世界大戦の5つの戦勝国を安全保障理事会の常任理事国にし、それらに拒否権を与えたため、いずれの国が反対しても前に進まないこう着状態をうみだしてしまった。
  3. 前記二つの事由でアメリカが国連を無視し、都合のいい時だけ国連を持ち出し、都合が悪くなると国連を非難する、ということが続いたために機能不全に陥ってしまった。
そして、オバマ大統領に期待する仕事として、G20を中心として世界の経済(安定と緩やかな繁栄)と秩序(人類の安全、安心、平和)を維持するためにリーダー会議とその付属機関を創設することを提案している。

テロ、貧困、民族間憎悪・紛争、環境、教育、為替、金融システム、産業振興、地域開発、防衛などのテーマに世界最強の専門家を集め、問題解決をしていく国際機関をG20の下部組織に創設する。

かなり大胆な提案である。

中国やインド、その他アジアの国の経済力が今後20年で飛躍していき、間違いなくパワーシフトが西から東に起きていている。世界情勢、国連、それに代わる組織(?)ははどういう形をしているのかとても興味深い。

posted by ichiro at 12:49| ニューヨーク ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
テロ、貧困、民族間憎悪・紛争、環境、教育、為替、金融システム、産業振興、地域開発、防衛などのテーマに世界最強の専門家を集め、問題解決をしていく国際機関をG20の下部組織に創設する。

上記の内容は国連機関の業務とほぼ同じように思えますが「国連を変える」ではなくて「国連のような機関を新しく作る」という発想なんですね。

Posted by 伊藤博 at 2009年04月28日 17:17
伊藤さん、ありがとうございます。

、、、、、そうです。

経験はあっても年よりで頑固者を修正しようとするよりも、若く能力の高い人を配置するほうが効率・効果的であるとの判断かと思います。



Posted by 宮 at 2009年04月29日 22:14
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