2009年03月10日

教訓 One UN Programme

パキスタンではOne UN (Develivering as One)という国連改革のパイロット(テスト)が行われている。

2月初旬にOne UN Programme in Pakistan(FINAL 1 UN PAK - One Program Document 4 Feb 2009.pdf)はパキスタン政府と国連の間で調印された。このプログラムは教育、環境、保健と人口、農業と地方開発、災害対処の5つからなっている。

続いて、One UN Joint Programme in Educationが先週の金曜日に調印された。このJoint Programme in
Educatoinは5つのDocumentよりできていて、MDGやEFAの内容、国の抱える課題に対し包括的に対処している。FINAL-Education JP and JPC.zip

この教育プログラムは2009年から2010・11年に実施される計画で、その必要予算は260億円。このうちすでに国連が持っているいるのは約50億円。

この教育プログラム作成に関する数字は以下。

  • 作成に経過した時間: 22ヶ月
  • 雇ったコンサルタント: 12人 (契約書数)
  • 行ったワークショップ: 11回
  • 作成に携わった人数: 約600人 (ワークショップの参加者含む)
  • 作成費用:約2千万円 (国連スタッフの労働費用は含まず)
  • 参加国連機関: 9 (Joint Programme in Education)

UNESCOとUNICEFが調整役となった作業部会(Thematic Working Group:TWG)がパキスタン政府と行ったプログラム作成プロセスは文書の最後に、、(とても長いので)。



調印されるまで必要以上に時間がかかった理由は多くある。理由の多くは政府に関連すること、国連内部情報もあるためここでは割愛します。TWGのFocal
Pointだった自分の未熟さもその理由ひとつであることは疑いがない。いろいろな教訓があり、かなり強引だがそれをザッパリと纏めると、


教訓 1: 国連スタッフや政府の人を鼓舞するVisionの必然性
教訓 2: 現実をしっかり見る覚悟。とくに組織のキャパシティ、実績、強み
教訓 3: 強いRCO(UN Resident Coordinator Office)チームの必要性

経験を踏まえて、もし自分がOne UN Programmeを構築するとしたら以下のプロセス(6ヶ月)を提案するだろう。
  1. Capacity Assessment of UN agencies
  2. Brief Situation Analysis and Vision Development
  3. Identifying the prioritised geographical areas 
  4. Assembling the joint activities
  5. Developing the JP documents and consultations
  6. Finalizing the JP document

ポイントは過去に自分達の組織が政府やパートナーと何ができたのか、そのできたものをどう融合させればすこしでも効率良く国の人達に貢献できるのかというところ。

偉そうな提案で恐縮です、でもすこしでも何かの役に立てばと思います。

------------
脚注
  1. Situation Analysis (2 workshops)
  2. Setting Outcomes
  3. SWOT Analysis on Outcomes (Workshop)
  4. Validation of Outcomes
  5. Developing the Logframe
  6. Cost estimation (internal)
  7. Provincial consultation on the logframe (5 workshops)
  8. Capacity Assessment on UN agencies
  9. Prioritization of Outcomes (Workshop)
  10. Government Endorsement on the Logframe
  11. Identifying Activities (Workshop)
  12. Budget Allocation
  13. Drafting the Joint Programme Documents
  14. Finalization of the Joint Programme Documents (Workshop)
  15. Signing the Joint Programme

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posted by ichiro at 14:58| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 国連改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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